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「ゲーミングPCって電気代が高いって聞いたけど本当?」
「ゲーミングPCを使ってるけど、電気代を抑える方法はないの?」
皆さんは、このように思ったことはありませんか。
ゲーミングPCは電気代が高いという話を聞いて不安に思った方も多いはず。
そこで、この記事では、ゲーミングPCの電気代について解説します。
1ヶ月あたりの電気代や、普通のデスクトップPCとの比較、電気代を抑える方法などについても解説しているので、ぜひご一読を!
5分くらいで読めて、ゲーミングPCの電気代や、電気代を抑える方法がわかりますよ。
目次
ゲーミングPCの電気代は高い?実際どのくらいかかる?
実際、ゲーミングPCの電気代はどれくらいかかるのでしょうか。
結論を言うと、普通のデスクトップPCに比べて、ゲーミングPCは電気代が約3倍かかります。
ここでは、ゲーミングPCの電気代について解説します。
ゲーミングPCは普通のパソコンに比べて電気代が高い
ゲーミングPCは、一般的なデスクトップPCに比べて約3倍の電気代がかかります。
では、実際に普通のデスクトップPCとゲーミングPCで、1ヶ月の電気代がどれだけ違うか計算してみましょう。
「消費電力(kWh)×電気料金(円)×使用時間=電気代(円)」
電気代は、上記の式で求められます。
デスクトップPCとゲーミングPCの一般的な消費電力量は以下の通りです。
デスクトップPC:50~150W
ゲーミングPC:280W
参照:イーデス公式サイト
ここでは、デスクトップPCの消費電力量を100Wとし、使用時間はどちらも1日5時間とします。
また、目安の電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている31円/kWhとします。
そうすると、計算結果は以下の通りです。
デスクトップPC:1ヶ月で465円
1日:0.1×31×5=15.5円
1ヶ月:15.5円×30=465円
ゲーミングPC:1ヶ月で1,302円
1日:0.28×31×5=43.4円
1ヶ月:43.4×30=1,302円
比べると、その差は837円で、1ヶ月あたりの電気代は約3倍の開きがあります。
仮に、1年間使用したとすると、その差は10,044円となり、ゲーミングPCは普通のデスクトップPCよりも1万円多く電気代を払う必要があるでしょう。
スペックが高く消費電力量が多いほど電気代が高くなる
スペックが高いゲーミングPCは、消費電力量が多くなるため、電気代も高くなります。
スペックが高いゲーミングPCは、電源の消費電力量が500W~600W近くになっていることも珍しくありません。
特に、消費電力量が多いのがCPUとGPUです。
スペックの高いゲーミングPCには高性能のCPUとGPUが搭載されているため、消費電力量も増えていきます。
仮に、消費電力量が500WのゲーミングPCを使ったとすると、電気代は以下のようになります。
500WのゲーミングPCを使用したときの電気代(使用時間:1日5時間)
1日:0.5×31×5=77.5円
1ヶ月:77.5×30=2,325円
そうすると、デスクトップPCに比べて電気代は5倍も高くなります。
1年間で言うと、27,900円で、デスクトップPCの電気代とは22,320円の差です。
パーツごとの消費電力はどのくらい?
パーツごとの消費電力量を表でまとめました。ぜひご参考になさってください。
ここでは、ゲーミングPCによく搭載されている、Core i7 12700K(CPU)とRTX 3060 Ti(GPU)を参考にしてみましょう。
パーツ名 | 消費電力 |
---|---|
CPU (Core i7 12700K) | 125W ※1 |
GPU (RTX 3060 Ti) | 200W ※2 |
HDD | 24W |
SSD | 3W |
メモリ | 5~7W(1枚につき) |
CPUやGPUは、使用率によっても消費電力量が大きく異るため、あくまで目安くらいに考えましょう。
一度、自分のPCがどれくらいの消費電力量なのか調べてみることをおすすめします。
※1 CPUの消費電力
参照:PC自由帳 様
※2 GPUの消費電力
参照:PC自由帳 様
ゲーミングPCの電気代の計算方法は?
ゲーミングPCの電気代は、「消費電力(kWh)×電気料金(円)×使用時間(時間)=電気代(円)」で計算できます。
また、全国家庭電気製品公正取引協議会によると、1kWhあたりの電気代の目安は31円だそうです。
そのため、電気代を調べるときは、「消費電力(kWh)×31(円)×使用時間(時間)=電気代(円)」で計算すると、おおよその電気代を調べられます。
消費電力量が多い、高性能なゲーミングPCを使用したり、ゲーミングPC使用時間が長いほど電気代が高くなるため注意しましょう。
ゲーミングPCの電気代を抑えるにはどうすれば良い?
ゲーミングPCの電気代を少しでも抑えるにはどうすれば良いでしょうか。
ここでは、ゲーミングPCの電気代を抑える方法について解説します。
簡単にできるものばかりなので、ぜひお試しください。
ゲーミングPCの電気代を抑えるには「つけっぱなしにしない!」
ゲーミングPCの電気代を抑えるには、「つけっぱなし」はやめましょう。
ゲームなどの高負荷な作業をせず、スリープモードになっていれば、消費電力は少ないですが、それでも電気代は多少かかっています。
特に、つけっぱなしだとHDDをずっと稼働し続けることになり、寿命を縮めることにもなるので注意しましょう。
シャットダウンとスリープを使い分ける
90分以上PCを使わないときはシャットダウン、90分以内に再びPCを使う場合はスリープモードを使いましょう。
そうすることで、電力を効率的に使えて、電気代を抑えることができます。
シャットダウンとは、PCの電源が完全に落ちている状態を指します。
スリープは完全に落ちているわけではなく、すぐに起動できるような準備状態のことです。
シャットダウンから起動すると、起動するのに電力を大きく消費してしまいます。
反対に、スリープ状態のときは、消費電力はほとんどないものの、常に若干の電力を使用しています。
そのため、PCを閉じてから90分以上使用しないときはシャットダウンを、90分以内にまたPCを使用するときはスリープをするのが効率的です。
寝る前はシャットダウンをして、日中はスリープを使うといったように使い分けると良いでしょう。
ゲーミングPCの電源には「80PLUS」の電源を使う
電気代を抑えるなら、「80PLUS」の電源を使いましょう。
「80PLUS」とは、電源の規格で、電源変換効率が80%以上を超えたものを指します。
その中でも、電源変換効率の性能によってグレード分けされていて、電源変換効率が高いものから、
TITANIUM>PLATINUM>GOLD>SILVER>BRONZE>STANDARD
となっています。
それぞれの電源変換効率を表にまとめました。
グレード | 負荷率20% | 負荷率50% | 負荷率100% |
---|---|---|---|
STANDARD | 80% | 80% | 80% |
BRONZE | 82% | 85% | 82% |
SILVER | 85% | 88% | 85% |
GOLD | 87% | 90% | 87% |
PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
ほぼ全てのゲーミングPCは「80PLUS電源」が搭載されているので、あまり気にする必要はありませんが、より電気効率が良い電源を使用したい場合は高グレードの電源を使いましょう。
ディスプレイの輝度を下げる
ディスプレイの輝度(画面の明るさ)を下げることで、節電効果が得られます。
マイクロソフト社によると、輝度を100%から40%に下げると、約23%の節電効果があるそう。
参照:マイクロソフト公式
見づらいと感じるまで暗くする必要はないですが、問題ない程度に下げてみるのがおすすめです。
Windows11だと、タスクバーにあるスピーカーのアイコンをクリックすると、輝度を調整できます。
Window10だと、スタートボタン→設定→システム→ディスプレイから調整が可能です。
ゲーミングPCの電気代のまとめ
ここまで、ゲーミングPCの電気代について解説してきました。
改めて、今までの内容を振り返ってみましょう。
1ヶ月の電気代を計算すると、以下のようになる。(1日の使用時間を5時間、デスクトップPCを100W、ゲーミングPCを280Wとした場合)
デスクトップPC:465円
ゲーミングPC:1,302円
- スペックが高いと、その分パーツの性能が上がるため、消費電力量も多くなる
- 高スペックのゲーミングPCだと、500~600W近くになることもある
- 消費電力量を500Wとすると、1ヶ月の電気代は2,325円になる
「消費電力(kWh)×電気料金 31円×使用時間(時間)=電気代(円)」
- つけっぱなしを止めて、スリープとシャットダウンを上手く使う
- 90分以内にPCを再び使用するならスリープ、90分以上PCを使わないならシャットダウンを使おう
- 電源は「80PLUS」を使おう
- ディスプレイの輝度(画面の明るさ)を問題ない範囲で下げよう
ゲーミングPCは性能が高い分、普通のデスクトップPCよりも電気代が高くなってしまいます。
しかし、電力消費量を抑えるのも可能なので、しっかりとその方法を確認しておきましょう。
また、一度、自分が使っているゲーミングPCの消費電力量を調べてみると、電気代を抑えるのに役立ちますよ。
最後までお読みくださりありがとうございました!